害虫たちの豆知識

西日本のシロアリ被害で最も多いのが、ヤマトシロアリです。
働きアリの数は全体のおよそ9割にも及び、体調4~6ミリメートルと比較的小型の種類であるため、わずかな隙間や亀裂から床下へと侵入する可能性があります。
さらに、コンクリートをある程度分解して穴を開けられるため、注意が必要です。

さて、この働きアリですが、家屋内へと侵入する際に「蟻道(ぎどう)」と呼ばれる土の塊のようなトンネルを作ります。
家のどこかに蟻道ができているということは、ヤマトシロアリの被害が及んでいる可能性大。
もしも見つけた際には、早めに駆除を行うなどの対策が必要です。

■ 普段の生息場所は?

自然界でのヤマトシロアリの生活の拠点は、湿った木材や土中がメインとなります。
しかし自然界では他の外的要因にさらされており、自らの生命的なリスクが高まるため、安全な場所を求めます。
トイレや浴室、キッチンなど、水回り設備がある住宅の床下は、まさにヤマトシロアリにとって住みやすい場所。
加害場所そのものが巣となってしまうのです。

また、雨漏りが発生している場合は、天井裏や二階にまで被害が及んでしまうおそれもあります。

■ もしもヤマトシロアリに出くわしたら?

お住まいの中でヤマトシロアリを発見された場合は、殺虫剤などは使わないでください。
非常に警戒心の高いシロアリであるため、殺虫剤の噴霧では逃げてしまう可能性が高いためです。

ご自身で対処される場合は、
【1】掃除機で吸い取る
【2】出てくるところにポリ袋をかぶせ、捕獲する

という対処法が有効です。

もちろん、ご不安な場合はメンテナーズ田中にご相談ください。
ご自宅にお伺いするお時間等、柔軟に対応いたします。

■ シロアリ駆除・防除に使用する薬剤

土壌処理:グレネードMC(マイクロカプセル剤)
有効成分を微小なカプセルに閉じ込め、効果が長期間持続します

木部処理:ハチクサンME(水性乳剤)
水と希釈するため、臭いが少なく、木材にしっかりと浸透します。

メンテナーズ田中では、公益社団法人 日本シロアリ対策協会認定薬剤を使用しております。
安全性が認められておりますので、安心してお任せください。

日本人にとって、ハチは身近な存在です。
針で刺されるとアナフィラキシーを起こす可能性があるため、何かと怖いイメージを持ちがちですが、蜜を作ったりケムシを食べてくれるなど、私たちにとって有益な面もあります。

■ ハチの種類

●スズメバチ
攻撃性・威嚇性が強く、巣に近づくだけで危険なハチです。
軒下や木の枝、崖・屋根裏・樹木の空洞などに巣を作ります。

●アシナガバチ
スズメバチ程の攻撃性はありませんが、急に近づいたり刺激を与えてしまうと刺される可能性があります。
軒下や木の枝に巣を作ります。

●ミツバチ
刺激を与えなければ攻撃されるおそれはありません。
屋根裏や樹木の空洞など、閉鎖空間に巣を作ります。

■ ハチの害とは?

害としては針で人を刺すケースが最もイメージしやすいかと思いますが、それだけではありません。
時には、日常生活に支障をきたす害もあります。

●針で刺される
ハチに刺された場合、針の毒によって激しい痛みを伴ったり、赤く腫れあがることがあります。
また、一度刺されると体の中に毒の抗体が生まれ、二度目に刺された際にアナフィラキシーショックを起こす可能性があります。

ハチに刺されてから15分以内に発症し、全身の蕁麻疹・悪心・重度であれば意識障害などが起こるおそれも。
最悪の場合命を落としかねないため、すぐに病院での治療が必要です。

●自宅やお店に巣を作られる
エサが豊富で天候の影響を受けにくく、天敵に襲われる可能性がない場所であればどこでも巣を作るのがハチの習性です。
気付かない間に自宅や軒下にハチの巣ができていたという経験がある人もいらっしゃるのではないでしょうか?
ハチに襲われる危険が増すため、巣の近くを通る際に警戒が必要になります。

■ 巣を見つけたら?

【1】ハチを刺激しない
手で追い払うような激しい動きをしてしまうと、ハチは一気に興奮状態となります。
危険を察知すると警戒フェロモンを出し、仲間とともに襲ってくる可能性もあり、大きな音や激しい動きに反応します。
大切なのは、「走らず・騒がず・姿勢を低く」です。
ゆっくりとその場を立ち去りましょう。

【2】巣に近づかない
ハチの巣に近づかないようにしましょう。近づいてしまうと、ハチを刺激してしまいかねません。
巣から2メートルは離れてください。もしも偶然ハチの巣のそばを通ってしまった場合は、まずは伏せて低姿勢を維持。その後、少しずつゆっくりと下がりながら離れましょう。

【3】巣に振動を与えない
どんな形状であっても、巣に振動をあたえることはNGです。巣をつくる時期は比較的攻撃性が低くなる時期ですが、そのような場合でも振動は禁物です。
戸の開閉やどたばたと歩くなど、振動が加われば一気に攻撃してくる可能性があります。

■ ハチに刺されたら?

ハチに刺されてしまった場合は、刺された場所から20m以上離れるか室内へ静かに退避し、ご自身の安全を確保しましょう。
ミツバチの場合は、患部の毒針を抜き、専用の吸引器で毒を除去してください。
刺された箇所は、周囲をつまんで毒を絞り出しながら5分~10分ほど流水で洗い流します。
また、アナフィラキシーショックで症状が急激に悪化する可能性もあるため、必ず救急車を呼びましょう。

※スズメバチの場合は、病院での速やかな治療が必要です

■ 巣を作られてしまったら?

もしもご自宅や店舗などで巣を作られてしまった場合、迷わずメンテナーズ田中にご相談ください。
特にスズメバチの場合は危険を伴います。安全対策を万全にし、駆除する際にはなるべく周囲にハチが飛び回らない手法で巣を撤去します。
また、壁の中など、巣の撤去ができない場所でも駆除可能です。

ハチに刺されてしまうと最悪の場合死に至ります。ご自身で駆除できると判断された場合でも、絶対に対処せず、プロである私たちにお任せください。

夕方になると空を飛び回っている大量のコウモリを目にしたことはありませんか?
日本では30種以上のコウモリが生息していると言われていますが、住宅や建物などに住み着いているほとんどは「イエコウモリ(アブラコウモリ)」と呼ばれる種類です。

■ 住み着きやすい場所は?

イエコウモリは建物が多い場所に巣を作ることが多く、建物が少ない山間部などではあまり生息していません。
木造・鉄筋コンクリート・鉄骨造などを問わず、どのような場所にでも営巣します。

●特にコウモリが巣を作りやすい場所
・瓦下
・換気口内
・天井裏
・壁内
・水切り部
・エアコンや給湯器内部などの外部設備機器

コウモリの体長はおよそ5cm程ですが、直径1cm程の隙間があればどこにでも侵入可能。
この直径1cmというのは、ちょうど親指の先ほどなので、たとえ小さな穴であっても油断はできないというのが伝わるかと思います。

■ コウモリによる被害とは?

コウモリが住み着いた場合に考えられる被害は、以下のようなものです。
・騒音
・悪臭
・家の内外に糞が溜まる、出入り口に糞が溢れる
・糞中のカビが空気中に浮遊し、感染症を引き起こす
・糞尿によってダニが媒介する

●ダニには要注意
糞尿に含まれているダニが夜間に室内へと侵入してしまうと、首や手足といった露出の多い部分が刺され、血を吸われてしまいます。
そして、その数日後に腫れやかゆみなどの症状が現れるのです。

時には感染症を引き起こす可能性もあるため、注意が必要です。

■ コウモリの捕獲には許可が必要です

コウモリは鳥獣保護法によって保護されており、捕獲に際して行政機関への申請が必要です。
そのため、ご自身で勝手に捕獲することはできません。

申請に関しては準備・時間ともにかかってしまうため、許可が下りるまでの応急措置も含め、メンテナーズ田中にご相談いただければと思います。